橋下徹氏の女性蔑視発言を許さない
前杉並区長だった山田宏氏が、かつて区議会の一般質問に対する答弁として「従軍慰安婦が『強制連行された性奴隷』というのは、事実ではない。公娼制度、商売としてあった…」と発言したことがあります(こちら)。議場で聞いていた私は椅子から転げ落ちるほどびっくりし、不快感と嫌悪感でいっぱいになったことを、橋下徹氏の「戦場で慰安婦制度が必要なのはだれだってわかる」という「慰安婦論」で思い出しました。
戦争の遂行のために女は蹂躙され弄ばれ辱められて当然、これは日本だけでなくどこの国でも採用されている制度、兵士(という崇高な任務を負った男)にとって性のはけ口は必要かつ重要だから…。というおぞましい持論を堂々と公の場で論じ立ててはばからない人物が大阪市長にして国政政党の党首だという、この国の不幸せ。恥ずかしさ。
その前には沖縄で、米国軍の司令官に、日本には風俗業という法的に許されたものがあるのだから「もっと活用して」などとごていねいにも進言したというのだから、その人権意識のなさに驚くばかりです。米国側がこれに対して「ばかげている」とコメントしたのはまったく正しい反応でした。
氏と前区長は現在いずれも「日本維新の会」という政党に属し、前区長のトンデモ答弁が飛び出したとき(2007年9月)の首相はいまと同じ安倍晋三氏でした。共通点が多い…。
東京・生活者ネットワークは橋下氏に対して発言の撤回と謝罪を求める声明を出しました(こちら)。