エネルギーを考えるきっかけに

猛暑と冷夏

オーストリアのザルツブルクは、モーツァルトを生んだ古都として、またミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として知られています。夏は音楽祭を目当てに世界中のファンが集まり、40日間の会期中、町を挙げて祝祭ムードにつつまれます。オペラが大好きな私も夏休みを利用してこの音楽祭に行ってきました。
ニュースでご覧になった方もいらっしゃるでしょうか、ヨーロッパは2年続きの異常気象で、当地の住民も私たち観光客も当惑してしまいました。連日雨が降り続いた昨年は川が増水してあふれ大洪水、今年はヨーロッパ全土の記録的猛暑。緯度でいえば稚内よりもずっと北にあるザルツブルクでは、どの建物にもクーラーは設置されておらず、人々は暑さに慣れていません。それでもアルプスに近くほとんど石で造られているこの町はまだましだったようです。13,000人もの死者を出し政府の対策の遅れが糾弾されたフランスの話は衝撃的でした。
日本では、今夏は早くから電力危機が騒がれていましたが、冷夏により予想が外れました。しかし多くの人がエネルギーを考えるきっかけになったのでは、と思います。
生活者ネットで以前から提案していましたが、杉並では今年度から一般家庭での太陽光発電パネル設置に補助金が出されることになりました。