だから都議会に市民の議席を確保しなければ

遺伝子組み換えイネはいらない②

6月2日、米国から輸入した飼料用トウモロコシの中に、日本で承認されていない遺伝子組み換え種の混入が見つかりました。すぐに政府は米国産トウモロコシの全量検査を開始する、と発表しましたが、米国農務省は「安全性に問題がないので検査は不要」として日本に理解を求めました。

未承認のものが混じっていても安全なのだからいいじゃないか、とはまたしても手前勝手な論理です。「安全上の問題があるから」全量検査をするのではなく、ルール違反だから、管理がずさんだから改善を求めてのことなのに、日本に「理解を求め」られても困るのです。

米国産コーンの全量検査となれば、穀物の輸入全般に影響を与えることは間違いありません。でもまちがっても、日本政府の対応が規制緩和の方向に動くことのないように、監視しなければなりません。

遺伝子組み換えの問題は、食に関する問題がすべてそうであるように、農業の問題でもあります。「食の安全」を重要な政策として一貫して取り組んできた生活者ネットワークは、都市農業と関連付けてこの問題を捉えています。

東京都では、生活者ネットワークの提案により「遺伝子組み換え作物の栽培に関する検討委員会」が設置されて3回会議がもたれ、都が策定予定の栽培指導指針に反映されることになります。

04年に食品安全条例が制定されたのも、生協などの市民活動団体とともに生活者ネットワークが15年も前から東京都に粘り強くはたらきかけた結果です。「生活現場の声を都政に」を実践する生活者ネットワークの議員が都議会にいなかったら実現しなかったでしょう。

だからどうしても、堀之内敏恵を都議会に送り出して、身近な生活現場にある問題を取り上げて都政につなげるための「市民の議席」を、杉並から獲得し確保しなければ、と思います。