「エネルギー・カフェ」はいかが?

6月の議会質問から②

省エネ行動計画では、作戦2「家庭の省エネ作戦」の項目で省エネ住宅やリフォームのための相談窓口の設置が行政の行動として示されました。この相談窓口についてドイツの事例「エネルギー・カフェ」を紹介しました。

ドイツでは、エネルギーを提供する事業者が運営する相談所「エネルギー・カフェ」が商店街の一角に設置されています。省エネに関してあらゆる相談や問い合わせに対応する、そこに行けばすべて事足りる場、いわゆるワン・ストップ・サービスを提供し、飲食サービスも受けられるカフェが併設されています。

ドイツでは、ひとつの企業がエネルギー会社としてガスと電気両方の事業を扱っているという事情もありますが、この「エネルギー・カフェ」では省エネ関連のデーターや具体的な事例の展示といった豊富な情報が提供され、「相談窓口」の機能をよりふくらませたものとなっています。訪れる人は「自分の家で使用するエネルギーは電気とガスとどちらが経済的か」、つまりエネルギー効率のよいものについて相談し情報を得られるということです。

杉並で省エネの相談窓口を設けるとすれば、住宅・リフォーム関連の相談だけでなく、省エネの方法や対策について世帯ごとに専門家のアドバイスを受けられるような、総合的な情報提供の場として構想すべきと思います。

特定の事業者による情報だけでなく幅広い情報が提供できること、また個々の住宅や家族の状況、ライフスタイルにあった希望や相談にこたえられるような、消費者の立場に立ったものであることが重要です。

しかも身近にあって区民が気軽に入れるようなもの、そのためにドイツではカフェの形態をとっているわけですが、それはこれまでになかったしくみであり、従来の発想を超えて積極的に街なかに出てゆくことが必要だと思います。

計画で「協働」が掲げられていることもあり、窓口の運営主体は、行政、事業者、専門家、市民などの協働でつくるしくみとすることが望ましいと思います。区の見解をただしました。