事実とすれば重大なミスです。用紙取り違えのうえ、さらに本来「政党名または個人名」と言うべきところを「政党名(だけ)」と指示したとすれば、有権者に誤った情報を伝えたことになります。2重のミスであり、見過ごすことはできません。
翌日、10月1日にこの点を質問しました。
果たして「用紙と説明は合っていた」、すなわち「都選挙区の用紙とその説明」「比例選挙区の用紙とその説明」は「合っていた」のが事実でした。
ただし、本来のマニュアルでは「都選挙区→比例」の順番で進むべきところ、一部の投票所では「比例→都」の順番で用紙が渡されていたことがわかりました。「政党名を書いて」の指示がされていた可能性も否定できません。
事前に配布された広報紙でも、当日の投票所で掲示された説明でも「都→比例」でしたから、「比例」の用紙を先に渡されたら「あれ?」と思って混乱した人がきっといるはずです。早朝のうちに順番違いを指摘されすぐに正したとのことでしたが、2か所の投票所で起きていました。
比例の用紙を渡すときに「政党名を」と言っていたのは、杉並だけでなく全国の投票所で起きていたのだろうと思います。でもトリプル選挙だった杉並区では、係員は「比例≠政党名」と正しく理解していても、長蛇の列を早くさばくために「政党名または個人名」と言うべきところを省略して「政党名を」とだけ言っていた可能性大です。
比例区の候補者が「個人名を書いて」とあれほど訴えていたのに、係員のひとことがミスリードし個人名を書く機会が奪われたとしたらどうでしょう・・・。
とにかく、無効票を誘発した可能性のある要素を失敗、ミスをふくめて洗いざらい出しつくし総括すること。それを区民や議会にも報告し、選管は責任を認めて区民に謝罪することを再度求めました。これに対し選管の答弁は先日の総務財政委員会のとき(こちら)と同じ内容——。ただ、議会閉会後の内部議論に含みをもたせました。