学校図書館の専任司書配置が全校で実現した♪

「実現する会」が記念シンポを開催、幸福な解散

 杉並区立の学校図書館での司書配置が、今年、すべての小中学校で完了したことを記念し、9月15日、中央図書館でシンポジウムが開催されました。主催したのは「*専任司書がいる学校図書館を実現する会in杉並」と「杉並文庫・サークル連絡会」。区教育委員会の後援を受けています。 

おこがましいようですが2008年6月に私が第2回定例会の一般質問で「学校図書館に専任の司書を」と訴え(その)たことを契機に、翌年11校に学校司書配置が導入されて

ソーラーパネル製作のワークショップで

毎年着実に設置校を増やし、ついに全校の図書館にまで拡がりました。 

先ごろ報告された「子ども読書活動推進計画(案)」では、学校図書館の充実が重点的取組として位置づけられ「学校司書の全校配置のもと」と明記されています。文科省が2012年度、学校司書配置に予算付けを行っているという動きもさることながら、杉並区自身が、学校司書の配置を「杉並区教育ビジョン」の重点事業に位置づけ、またそれによって充実を図ってきたというベースがあります。 

そんな経緯があって、私にとって「学校司書の全校配置が実現した」ことについては特別の思いも感慨もあります。市民グループの何人かから「やっとここまで来たわね」と声をかけられたときには胸がいっぱいになりました。 

シンポジウムに先立つ基調講演は、区図書館協議会会長の澁川雅俊先生が「杉並学校図書館元年」と題して「司書とは何か」という本質論を述べられました。学校司書として働いている・働き始めた人たちが多く参加した場での、再認識のよい機会になりました。

 パネル討論は、杉並区に学校司書を求め続けた元小学校教員、横浜で学校司書配置の市民活動をされている人、いま現在荻窪中の司書という、それぞれ熱い思いがあり、かつ現場をよく知る3人がパネリストとして語り合いました。

 みんなでうれしさを共有し、さらに学校図書館の可能性を切り拓いていこう、そのために努力し合おう、という雰囲気に満ち溢れた、いい集会だったと思います。なお「*実現する会in杉並」はこの日をもって幸福な解散となりました。