2013年 挑戦の年を迎えました

新年というのにゆううつな気分なのはなぜかといえば、暮れの選挙結果が尾を引いているからです。再びの政権交代、新しく内閣入りした人たちの顔ぶれが予想させる、最悪の時代への逆戻り。

 ゼロに向かっていたはずの原発は「ベストミックス」の一要素として存続することが正当化されようとし、ダム建設も復活、生活保護基準の引き下げ、高校無償化からの朝鮮学校外しが待ってましたとばかりに打ち出されるなんて。「心のノート」配布再開の報には悪夢を見るようです。

 辛い季節が始まってしまいました。

 しかしそもそも、あの選挙は「憲法違反」のもとで行われたことを私は忘れていません。そのうえ投票率は最低だし。あの結果をもって「国民の信を得た」と勘違いされては困るし、新政権にやりたい放題のことをやられては、国民は不幸すぎます。

 人を選ぶ選挙では、人はしばしば判断を誤る。―これは「原発都民投票」の活動を始める前に「国民投票・住民投票」について勉強していたころ、出会った言葉です。選挙では民意を正しく反映できない、だから「ひとつの政策について選ぶ」住民投票なんだと。

 そう。だから私たち生活者ネットワークは、東京都に対して今度は「常設型住民投票条例」の設置を求める署名活動を、昨年秋から始めています。昨年7月には「杉並区でこの条例をつくるとしたら」という発想で、「原発都民投票条例」の起草者である南部義典さんの講義を受けています(こちら)。

 この署名集めをとおして「住民投票」というものについての理解を広げたい、そして「参加する政治」の実現に近づきたい、と考えています。

 さて。今年は都議会議員選挙の年、私にとっては挑戦のときです。ゆううつだのと嘆いてばかりいられません。必ず、実りのある年にしなければと気もちを引き締めています。