映画・オペラ・おたのしみ– category –
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『DAYS JAPAN』が載せた「慰安婦」100人の写真
「慰安」なんかじゃない「性奴隷」だ 写真情報誌『DAYS JAPAN』最新号に「慰安婦」100人の顔写真が掲載されました。韓国、北朝鮮、フィリピン、台湾、中国、東ティモール、インドネシア、マレーシア、日本、オランダのいずれも70〜80代の女性たち。 写真... -
日本語に字幕のある映画『バベル』
一発の銃弾が放つ重さ 聴覚障がい者には外国映画の好きな人が多い、とずいぶん前に手話通訳の人から聞いたことがあります。日本映画はダメ、外国のものに限る。「なぜならせりふ全部に字幕がついてるから」と言われ、あっと思いました。なるほど、字幕が... -
硫黄島の手紙をブッシュ氏はどう見るのだろう
敵国の視点から描いた映画 暮れから新年にかけてみた3本の映画、『麦の穂をゆらす風』『武士の一分』『硫黄島からの手紙』について。いずれも話題の映画です。 『武士』は貧しくつましい暮らしと下級武士としての日常がていねいに描かれたところがいかに... -
イブの選挙と山本さくらさん
師走は「第9」だけじゃない クリスマス・イブの24日、西東京市の市議会議員選挙が終わり、生活者ネットワークの3人の候補者全員が当選しました。来年の統一地方選のさきがけとして幸先のよいスタートになり、心からほっとしています。 ところで師走の... -
日常会話が反戦を描き出す 映画『紙屋悦子の青春』
『父と暮らせば』の黒木監督の遺作 『父と暮らせば』もそうだし『TOMORROW 明日』もたしかそう、黒木和雄監督作品の価値を高めている理由のひとつは音楽を担当した松村禎三氏の功績だと思っています。でもこの映画は物語が終わるまで音楽はありません。 ... -
中東問題をモーツァルトがオペラにしたら
イスラエルとパレスチナ、暴力の音楽に戦慄 モーツァルトのオペラ「ツァイーデ」は未完のうえ断片の楽譜しか残されていないのでめったに上演されないのですが、「モーツァルトの全オペラ22作品一挙上演」を今年の目玉とするザルツブルク音楽祭で観る機会に... -
モーツァルトを弾いた2人のピアニスト
ザルツブルク音楽祭で 8月15日はオーストリアでは「聖母マリア被昇天祭」という祭日です。カトリック教会では特別ミサが行われ、レストラン以外の商店はほとんど閉められてしまいますが、音楽祭なのでコンサートは開かれます。 R.ムーティ指揮、ウィーンフ... -
旅が父子を成長させる 映画『家の鍵』
イタリア映画は久しぶり 旅する行程を描いた映画だから、これも「ロードムービー」と呼んでいいのかもしれません。『家の鍵』はイタリアの若い父親と15歳の息子の、失敗を重ねながら、ぎこちなくも少しずつ心を通わせてゆく物語です。 今よりもっと若かっ... -
西荻薪能 at 井草八幡宮 in 善福寺
野外ライブの楽しさ 善福寺にある井草八幡宮の神楽殿で演じられる「西荻薪能(たきぎのう)」は、今年で5年目になります。アートを媒体に大小さまざまなイベントを企画・実行しているNPO「西荻まちメディア」の主催で、地域に定着した感があります。 星... -
『蟻の兵隊』 元初年兵の終わらない戦後
「愛国心」強制されるいまこそ見たい映画 つい先日、死んだと思われていた元日本兵がウクライナで生存していたとわかって63年ぶりに日本に一時帰国したというニュースが報道され、この国の戦後がまだ終わっていないことをあらためて思い起こさせました。...