若者の投票率を上げるための4つの方法とは

政策ゼミから議会質問へ①

生活者ネットワークは、生活の身近なところにある課題を政治のテーマとして政策をつくり、議員が議会で質問するかたちでその実現を図ろうとふだんから活動しています。この政策づくりを学生たちといっしょに実践しよう、というのがこの6月から杉並・生活者ネットワークが実施した「政策ゼミ」の内容です。

日ごろ地域で、また社会に対して感じている問題を出し合い、いくつか課題を決め、視察、見学、調査、聞き取りなどを経てテーマを2本に絞り、さらに議論を重ねて政策にまとめたものを、今議会定例会での質問として提案しました。

テーマのひとつは、「投票率を上げるための具体的施策」。杉並の投票率の低いこと、とくに20代に限れば約20%しか投票しない現実を何とかしなければ!という思いがその動機です。政治や社会への問題意識が薄いといわれる、今の若者世代。でも案外、本人たちはそれでいいと思っていないのです。

一般質問で提案した方法は4つあります。誰もが思いつきそうなことでありながら現実にできていないのはそれぞれ理由があるのだろうけれど、一度は議会で取り上げてみてもよいのでは、とみんなでアイデアを出し合いました。

第1は、投票した人にくじを引いてもらい、抽選で景品を出す「福引」方式。
第2は、駅前やスーパーに簡易投票所を設置すること。
第3は、未来の有権者を育てるため学校の授業で模擬投票を実施すること。
そして第4は、電子投票です。

結果はいずれも、それぞれに理由があって「実現はちょっと」という答弁。でも今すぐは無理でも、たとえば第3の「模擬投票」はすでに実施しているNPOや自治体もあるのだから、今回限りであきらめずに粘り強く働きかけていこう、とゼミの学生たちと話し合っているところです。