エイズ対策と性教育について

2005年10月19日 23時31分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉

区議会 10月の決算特別委員会での議論から

日本でHIV感染者、エイズ患者の数が、若年層で増えていることは深刻な問題です。この現象は先進国で日本だけと言われています。杉並ではその対策として、HIV即日検査・相談の事業が4月からNPOとの協働で始まりました。

土曜日に無料で、しかも匿名で受けられるため、着実に利用されています。杉並区民が利用しているだけではない、むしろ区外から来ている人が多いと思われますが、都内に一つでも多くこのような取り組みが必要だと思います。しかし一番重要な対策は予防であり、すなわち性教育です。

同じ年代同士で考えようとする試みとしてピア・エデュケーションの手法が提案されています。このような手法も取り入れながら、中高生の居場所「ゆう杉並」と保健部署が連携して性教育事業に取り組んでいく考えが今回示され、期待しています。

性教育については、10代の若者の性を大人が一方的に禁止するのでなく、「自分の性は自分で決定する」ことをベースに、そのような力が持てるように支援するのが大人の役割であると思います。ティーンエイジャーは性に関して自己決定できる権利を持つ存在です。

釧路市では、高校生に対する性教育は知識の普及・伝達だけでは不十分であるとして「大人が子どもを監視するのでなく、市民みんなが見守る」取り組みを進め、高校生の人工妊娠中絶や性体験が減って避妊率は上がる、という効果をあげています。

監視と見守りは似て非なるものです。禁止事項を犯すのでは、と見張るのが「監視」なら、「見守り」は理解して尊重しあうことが基本です。釧路の場合、自己存在感、自己肯定感をもち、また自信をもつことで責任の伴う行動ができるという成果が得られたものと思います。

「監視でなく見守りを」ということについては、いずれ別の機会にあらためて議会でも質問したいと考えています。