女性のからだと心をトータルに診る外来

2006年1月30日 23時49分 | カテゴリー: 女性・ジェンダー

ひろがれ 対馬ルリ子さんの試み

「産婦人科」という呼称に抵抗感をもつ女性が多いので「女性診療科」という名前も使えるように、総務省が厚生労働省に要請した、という報道が10日ほど前にありました。

痴呆症が認知症に、精神分裂病が統合失調症に、成人病が生活習慣病に、など医療関係のことばが見直されているおり、その流れの一環でしょうか。この言い換えは女性たちから歓迎されるにちがいありません。

「産婦人科」の看板が診察を必要とする人の足を遠ざけていて、看板を掛けかえるだけで解決できるなら、すぐにも実行すべきだし、この機会に女性特有の病気や体調不良に向き合う総合的な医療に取り組んでほしいと思います。

銀座で女性専門の外来クリニックを開いている対馬ルリ子さんの講演を聞いて、このような医療機関がもっと各地にできてほしいなあと思いました。クリニックのパンフレットには次のように書かれています。

——これまで、女性のからだは、子宮や乳房以外は、男性と同じと考えられてきました。しかし、女性は、ホルモンの動きも、病気の種類も、心のあり方も、男性とは異なっています。私たちは、女性をからだの部分や精神に分断することなく、トータルな存在として診ていきます。——

「とくに男社会」といわれる産婦人科のなかで20年間医療活動しながら、女性として自分が本当に受けたい医療を模索した対馬さんが、周囲に声をかけたところ、同じように考える女性医たちから大きな反響があったといいます。

医療に携わる人がみな、「自分が受けたい医療」をめざしてそれを実行に移したら、それだけで大改革が実現することまちがいなしです。