廃プラスチックのサーマル方針には疑問あり

2006年4月6日 23時43分 | カテゴリー: ごみとリサイクル

予算特別委員会の議論から⑤

昨年の区長会で重大決定がされました。23区のプラスチックごみを「燃やした時に出る熱をエネルギーとして使う」、サーマルリサイクルの方針です。

プラスチック焼却の安全性については不安があります。いまやダイオキシン対策は完璧と言っても別の有害物質の存在を指摘する専門家はいますし、仮に受け入れたとしても、ごみは限りなくゼロに近づけるべきです。

サーマルが導入されると、ごみはなんでも燃やせるのでいくら出してもよい、むしろごみが少ないと炉を傷めるのでもっと出せ、ということになるのではないか、と考えるのもこの方式に抵抗を感じる理由のひとつです。地球上の限られた資源を何でも灰にしてしまっていいのか、と。

いま杉並では廃プラスチックの分別収集を行い、ケミカルリサイクルによってごみから化学物質を取りだすことで資源を有効に使う工夫をしています。この方式を今後拡大していくのが区の計画ですが、サーマル方針による影響はあるのか、ケミカル方式を縮小するようなことにならないか確認しました。

区の廃プラリサイクルは、収集したあと新日鉄君津に送る前に板橋でいったん降ろしています。一定の広さを持つ中継地が必要なためですが、今後増えていく廃プラの受け入れ地として板橋に余裕があるのかも大きな問題です。

杉並中継所を2012年までに廃止、が区の方針ですが、一方昨年9月の水害後の処理で、大量のごみの暫定的置き場として中継所の必要性が確認されたとも聞いています。しかし杉並病を2度と発生させないための中継所廃止なのですから、方針は変えられないはずです。

職員の区への移管、ごみの有料化、今後の清掃工場の建て替えなど、清掃事業が大きく変わろうとしています。問題点を整理して区としての取り組みを検討し区民に公開することが必要です。