補正予算に賛成、でも定額給付金事業は愚策だ

2009年2月26日 08時56分 | カテゴリー: 自治と議会とまちづくり

押しつけておいて「自治事務」とは

2月25日、総務財政委員会で審査された補正予算案。昨秋に麻生総理が打ち出した定額給付金関連の経費、81億4,721万円余をふくむ大型補正です。生活救済だ、いや景気対策だと総理の見解がぶれたことで物議をかもしましたが、定額給付金は法的な位置づけに納得できない部分のある制度です。

だいたい国の施策以外の何物でもないのに、法を定めて法定受託事務とするならともかく、要綱を地方自治体に押し付けてきて「自治事務」としています。だったら杉並独自の施策として条例をつくって81億円の使いみちを決めてもよかったろうに、それはしないという。

先日の他の議員の一般質問では、税金の滞納者に対する給付金の差し押さえはしないということでしたが、ある自治体では、地方税の滞納者の銀行口座を「押えてしまった」と聞きました。そんなことができるのに驚きますが、今回の給付金の配布方法は銀行振り込みです。

振込先の銀行口座の情報を収集したら、それを今後の税金の取り立てに使うことはないのか。個人情報をどのように管理するのか、要チェックです。

問題はあるにせよ、他の補正と合算して一括としての提案なので、区議会生活者ネットワークとして以下のように意見を添えて賛成としました。

この制度が、法的に矛盾が多いだけでなく、地方政府の自治権を侵すものでもあり、期待されるような経済効果は望めないばかりか、もっとも扶助が必要な路上生活者などの住所が不定の人のもとには届かない可能性の高い、しかも後世に借りを残す、ほとんど愚策としかいいようのないしくみであることが質疑で明らかになりました。81億といえば、区の一般会計予算の5%に匹敵する額です。

しかし、この補正には生活保護費や、障がい者福祉関連の必要諸経費なども計上されており、これらの有用な施策は進めていかねばなりません。定額給付金がいま貧困状態にある人の手に確実にわたるよう、また寄付金制度の促進に役立つよう区が尽力くださることを強く要望して、補正予算案に賛成とします。

写真 保坂のぶとさんの集会で 2/21