外環計画ちょっと待った! 院内フォーラム開かれる

国会議員を交えて「国幹会議まだ早い」を確認

外環問題について昨年11月、参議院議員の大河原雅子さんやシンクタンク「市民がつくる政策調査会(市民政調)」と「円卓会議」を開催しましたが、この3月11日には大河原さんが国会の予算委員会で質問にとりあげました。

会議録を見ると、来年度中に着工するような都知事の口ぶりと比べ金子国土交通大臣のほうはまだそのつもりがないらしく、早く造りたくて躍起になっている石原都知事の特異さがあぶり出されてくるようです。

しかしだからといって安心してはいられません。この間、地域PIとして開かれた課題検討会が終了し、出された課題についての「対応の方針」の素案が発表され、それについてのパブリックコメント受付、という具合に粛粛と建設計画は進んできています。

国交省の審議機関「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議)が開かれればそこで整備計画のレベルアップが図られ、今度こそほんとうに工事着手に至ってしまいます。危機感を募らせた沿線の市民たちは2月22日に市区連携して大がかりな集会「わたしたちの『地域課題検討会』報告会」を開き、そのネットワークを生かして次の運動を模索していました。

そうして3月26日、参議院議員会館内で前記「報告会」実行委員会主催によるフォーラム開催が実現しました。目的は、ひとりでも多くの国会議員に外環の問題を知ってもらい、整備計画路線化に「待った」をかけること。

当日、会場には5人の国会議員、9人以上の議員秘書をふくめて、ウィークデーの昼間にもかかわらず100人以上の参加者が集まりました。外環についての初めての院内集会としてはまずまずといえるでしょう。

これをスタート集会として今後もこういう会をやったほうがいいと思う、と幹事役に言うと即座に「そのつもり」という答えが返ってきました。

今回も「市民がつくる政策調査会」が全面的にバックアップして準備をすすめ、大河原雅子議員をとおして全国会議員にアナウンスしました。

大河原さんにとっては都議の時代から、八ッ場(やんば)ダムと並んで外環はずっと追いかけていたテーマであり、そういう人が国会の場で改めて取り組んでくれるのは願ってもないこと。今後に期待したいと思います。