須田春海さんの提案「『障害者』でなく『要介助者』とよぶようにしよう」

「わたしたちは無神経すぎた」

08年3月 廃プラ問題を考える集会で須田さんと 
08年3月 廃プラ問題を考える集会で須田さんと 
過ぎてしまえばあっという間のお正月休み。5日には区主催の賀詞交歓会があって実質的な仕事始めとなり、世間的にももう正月気分は一掃された感じです。そもそも正月休みなんて無きに等しい人も大勢います。「公設派遣村」で年を越した800数十人のなかには、休日気分が味わえたというよりこの後どうしよう、という不安を抱えた人のほうが多いだろうし。

派遣村のことも気がかりなのですが、今日書こうと思うのは須田春海さんがブログで書かれている提案について。

須田さんは日本の市民運動を牽引し地に根付かせたリーダー的存在ですごい人脈をもち、「アースデイ」を日本に持ってきたのはこの人。地域政党である生活者ネットワークの運動もこの人なしにはあり得なかったはずです。環境もごみも憲法も、私は須田さんの言葉で触発されました。

70年代のヒッピーがそのまま歳を重ねたような風貌の須田さんは、じつは人懐っこく、相手をその気にさせ動かすのがうまい人なんだと思う。

その須田さんが昨年ALS(筋萎縮性側策硬化症)という難病に倒れ、いま自宅で家族やヘルパー、看護師さんなどの介助を受けながら休みなしの療養生活を送っています。

12月に須田さんが始めたブログは、日々の闘病記というだけでなくかつての活動にかかわる裏話や家族への思いなどもつづられ、身動きもままならぬベッドからの発信に心を動かされることしばしば。たとえば——。

今まで、わたしたちは無神経に「障害者」という言葉を使ってきた。
障も「害」がいも、いい言葉ではない。そもそも、第三者的な言い方でもある。デスアビリテイが一番いいであろうが、日本語ではない。

そこで提案である。
介助を必要とする人、すなわち「要介助者」とよぶのはどうであろうか?

さらに「できたら、障害者基本法も要介助者基本法にしたい」という。

ほんとに。そうですね須田さん!なんとか実現できないものでしょうか。