「口蹄疫」スーパー業界は生産者救済にたちあがれ

2010年5月19日 01時32分 | カテゴリー: 食と農業

このままでは畜産業が壊滅してしまう

宮崎県で発生した牛、豚などのウイルス性の病気、口蹄疫の感染が拡大しています。18日、県知事が「非常事態宣言」を行なったことを伝えるテレビのニュースで、殺処分について獣医師が声を詰まらせながら語るのを見ていたら、こちらまで涙がこみ上げてきてしまいました。

感染を防ぐため健康な牛までも殺処分の可能性、とはなんと残酷な…! 3月に最初に症例が確認された時に見逃したことが、結果的にその後の感染拡大を引き起こしてしまったと思われます。

その当事者にしてみれば悔やんでも悔やみきれないでしょうが、人間のすることに過ちはあるのであって、この次に同じ過ちを繰り返さないようにしくみを整えるのが人の知恵というもの。

とはいえ11万頭もの牛や豚を殺さなければならない酪農家は、自分をどう支えるのだろう。処分した動物たちを埋めるためにパワーショベルが掘り出す巨大な穴の、深く黒々と不気味なこと。恐ろしいこと。

と突然、一緒に画面を見ていた連れ合いが「こんなとき、日ごろ助けてもらっているからとスーパーの業界が募金活動をなぜしないんだ!」と声を荒げました。そうだ、そのとおりです。

生産者をこんなときこそ助けよう、という発想がなぜ出てこないんだ? 

それでなくても畜産業が厳しい状況にあることは、スーパーなどの販売事業者が知らないはずはなく、しかし生産者がどんなに苦境にあってもしっかり利益を上げている業界の彼らこそ、たちあがるべきではないですか。

このままでは畜産業が壊滅してしまう。生産者がこわれてしまう。そのことが一番心配です。