2013生活者宣言! 「原発ゼロ」を都民が選択する選挙です③

東京都の高齢化の進行は待ったなしです。特にひとり暮らし、ふたり暮らしの高齢者だけの世帯が加速度的に増えていき、国は施設介護から自宅介護へと政策の重点を移していますが、それを支える地域の基盤整備は追いついていません。

 学校における日の丸・君が代の強制や不当な教科書採択、教員に対する締め付けなど、子どもの教育環境は最悪ですし、障がい者の地域生活を可能にさせる就労の支援、安心して子どもを産める周産期医療の不備、老朽化したビルの防災対策…。都政の課題は枚挙にいとまがない状況です。

 しかし何しろ東京都は、人口1300万人、財政規模が12兆円にも及ぶ巨大な自治体です。そのせいか、今回の都議選はまたしても、参院選の前哨戦といわれています。この選挙が、次の国政のありようを占うものになる、という。

 私は、国政の前ふりと位置付けて都政の課題を見えなくしてしまうことには警鐘を鳴らしたいと思います。けれども同時に、国政がどこへ向かってほしいのか、そのために日本の首都であり最大の自治体である東京都の方向性をどう定めるべきなのか、そう考えて都議選に臨むことは必要だと思います。

 私が訴えたいポイントは3つ。「憲法」「右傾化の流れを止める」そして「原発ゼロ」です。

 民主主義、平和主義、基本的人権の尊重という、憲法の3つの理念がしっかりと根を張って息づき、それに基づいてものごとが決まり、私たちの生活が豊かにすごせると実感できること。年をとることが怖くない、死ぬ間際までその人らしく元気でいきいき暮らせる、東京都をそのようなまちにしていきたい。

 また、国を挙げて右傾化の動きが強まっている現状に対してNO! という都民のリベラルな意思を示すこと。

 そして、「3.11」後初めての都議選で、福島第一原発でつくられた電気の最大のユーザーだった都民自らが「原発ゼロ」を選択すること。

 杉並区は原水爆禁止署名運動発祥の地です。杉並区民が「原発ゼロ」を民意として発信するために市民の力を束ねることが、この都議選に与えられた私の使命のひとつなのだと思います。

 都民の見識を今回の選挙で、杉並区から示していきたい。そう強く願います。