公営企業会計決算委員会の質疑より13 ~小児総合医療センター 子ども精神科の取組について

2015年12月11日 21時12分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉, 子どもと人権, 自治と議会とまちづくり

発達障がいや、過食症・拒食症など摂食障がいの症状をおこす子どもが増えていますが、子ども専門の精神医療機関は多くありません。東京都小児総合医療センターでは、幼児期から思春期までの子どもを対象とした「こころ」の疾患とそれに伴う「からだ」の症状など、「こころ」と「からだ」を統合した医療が提供されており、貴重な存在です。

 小児総合医療センターの2014年度の実績は、発達障がいや適応障がい等を扱う児童・思春期精神科の入院患者数は延べ51,445人、1日あたり141.0人、外来患者数、延べ38,842人、1日あたり132.6人でした。

 心の負担が身体症状に現れる摂食障がいなどを扱う診療小児科の入院患者数は、昨年度延べ2,056人、1日あたり5.6人。外来患者数は延べ1,662人、1日あたり5.7人とのこと。

 児童・思春期精神科における最近の動向は、2014年度の入院患者のうち、13歳以下の入院患者割合は5年前と比較して6.2ポイント増加しており、全般的に入院患者が低年齢化しています。小学生で発症するケースも珍しくないと言います。

 子どもの精神疾患は周囲の大人にとって未知の領域である場合が多く、医療につながる時期が遅れて重症化しがちです。早い段階に専門機関で受診するためには、保護者はもちろん、学校や身近な医療機関が病気について正しい知識を持っておくことが必要です。

 そのような環境整備のための啓発活動が小児総合医療センターには求められます。子どもの心の問題は、医療だけでなく、福祉、教育など子どもを取り巻くさまざまな関係者が連を図って対応することが重要です。

 小児総合医療センターでは、都内医療機関への医学的支援や福祉保健関係機関などが知識向上を図るための「東京都子供の心診療支援拠点病院事業」を担当しています。

 2014年度は、医療機関に対する青年期臨床精神医療講座や、教員、福祉施設職員やカウンセラー向けのセミナー、一般都民を対象としたシンポジウムなど、計59回の研修を実施し、児童・思春期精神科等の医師が講師を務めるなどしたことを確認しました。