子ども・子育て行動計画を「子ども支援」に手厚く

ニーズ調査は子どもの実感とらえて——議会質問より⑥

「子ども・子育て行動計画」は、「杉並区子ども・子育て将来構想」実現のための課題別計画とされていますから、「子育て」よりも「子ども」を先に置いた、その理念が反映されていなければなりません。現在の「計画」は多分に「子育て」部分に手厚く、「子ども自身の育ちを支援する」という側面が弱いと感じます。

川崎市立土橋小学校の山田校長が「子どもの権利はつねに意識していないと抜け落ちてしまう」と言っていらした言葉がつよく印象に残っています。大事なことだからこれは言わなければなりません。見直しにあたっては「子ども支援」を打ち出していただきたい。

たとえば待機児ゼロをめざすあまり、そのための規制緩和や保育環境の悪化など、福祉が低下されてはなりません。優先すべきは子どもの最善の利益です。

さて質問の最後は、計画改定にあたり区が実施したニーズ調査について。
4年前の調査では、子どもの自己肯定感について86.2%の小・中・高校生が「自分が認められていると感じる」という結果が出ています。しかし一方東京都が06年に実施した「思春期の心理と行動に関する意識調査」においては、まったく別の結果が報告されています。

都立高校生と公立中学生が対象ですが、「不安・抑うつ感が高く、自己肯定感が低い」という結果で、ちなみに他の自治体調査でも、同様の結果が出ています。杉並区の子どもが特別なのではなく、設問の方法によるものと思われます。

実態を正しくとらえない限り、「構想」でうたわれているような、「一人ひとりの子どもを一人の人間として尊重する」施策を打ち出すことはできません。生活者ネットは、4年前にも「子どもの実感調査」が必要だと述べました。

今後実施される調査において、設問のしかたなど精査し、子どもたちのリアルな実態があぶりだされるよう、また子ども自身の実感が大人である私たちに理解できるよう、工夫を求めました。

写真 「代理人と語ろう」で議会報告と意見交換をする