区民の運動が実った 監査委員の報酬改正

総務財政委員会の議論より①

9月25日の総務財政員会で審査された議案、行政委員会の委員の報酬に関する改正条例は、区民の運動が実ったというべきものでした。

杉並区の行政委員には教育委員、監査委員、農業委員、選挙管理委員がありますが、委員が月の途中で離職あるいは就職するときには、その月の報酬は1か月分まるまる支給ではなく日割りにする、と規定する内容です。こんな当たり前のことをなぜ今ごろ?とふつう思いますが。

杉並区でことし5月30日に就任した2名の監査委員が、たった2日職務に就いただけの5月分の報酬を満額で受け取っていたことがわかったのは、6月に住民監査請求の申し立てがあったからです。

監査委員4名のうち2名は議員の中から選出されます。選ぶのは区長で、議会が区長より選任の同意を求められ採決で決まります。任期は4年ですが議員の監査は慣例で毎年交代となり、交代した月には前任者2名と新任者2名、合計4名の委員報酬が支給されてきました。

つまり、今年だけのことではなく、議員監査2名に関しては毎年13か月分の報酬が当然のこととして予算計上され、毎年の慣例に従って支払われていたわけです。同様のことが他の行政委員でもされていたのかといえば、そのようなことはなく、議員の監査委員だけ。

議員は予算決算をチェックするのが役割なのに、こんな事実を区民に指摘されるまで知らずに済ませてきた自分が恥ずかしいです。

ちなみに生活者ネットワークは議員が監査委員に就任することはふさわしくないと考えるので、区長の提案がだれであっても議決に賛成したことはありません。こんなことがあったのでなおさら、賛成してこなくてよかったと思っています…。