「恥さらし」エネルギー基本計画が多くの人を呼び寄せた 「脱原発フォーラム」
4月13日、「脱原発社会の創造 ――いま、市民として取組むべきこと」と題する集会が開かれ(こちら)ました。朝10時から昼休みをはさんで夕方5:30までという、ワーグナーのオペラも負けるほどの長大なプログラムでしたが800人以上の参加者を集め、成功裏に終わりました。ちょうど、政府が原発を「重要なベースロード電源」と位置付けたエネルギー基本計画を閣議決定したばかりで、そのことへの怒りが多くの人を呼び寄せたかもしれません。
私は、この日は練馬区議会議員補欠選挙の告示日のため、午前中は生活者ネットワークの候補者「やない克子さん」の応援に行ったので、午後の部からの参加。
福島の現状を農業、漁業、地域のくらしなどの視点からの報告を現地の専門家たちから受け、福島の現実が東京ではなんと伝えられていないんだろう、と改めて思いました。脱原発の実現のために市民が多様に展開する取組みについて実践を共有し合う、というセッションでは、生活クラブ生協や生活者ネットワークの仲間たちがたくさん報告者として登壇していました。
午前の部では「脱原発社会建設のための具体的道筋について、公共政策上の提案を行うための専門組織として」設立されたという「原子力市民委員会」メンバーによるディスカッションだったようです。
「原発ゼロ」が国民の総意として確認されたはずだったのに、原発存続、再稼働、原発輸出へと平然と駒を進める政府のやり方には、いくら罵っても足りない気もちです。つくられようとしているエネルギー基本計画のことを、登壇者のひとりも「恥さらし基本計画」と呼んでいました。
でも社会はとっくに脱原発に向け動き出していて止まることはない。そのことはすでに民意だと確認できたことがこの日の収穫でした。そして、世論を「公論」に。脱原発が国の政策となるように。このことを大きな課題として心に刻みました。