子どもと人権– category –
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私学での不登校 生徒によりそう支援を ~11月22日の文教委員会<生活文化局>事務事業質疑より①
私立学校における不登校の問題は、子どもの個人的な問題として自己責任論に終始する場合もあると聞きますが、学校が教育的見地から不登校問題に取り組むことが必要ではないでしょうか。 都は不登校問題に取り組む私学に対し、国がまとめた不登校問題に関す... -
高校生を自衛隊「体験入隊」に送るのか ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より⑥
2013年、「都立高校の防災訓練における自衛隊との連携及び駐屯地での宿泊訓練の中止に関する陳情」が提出され、11月27日の文教委員会で審査が行われたとき、次のように述べました(こちら)。 「自衛隊は、国際法的には軍隊とみなされ、災害被災地に赴いて... -
「高校生が自衛隊で防災訓練」は必要? ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より⑤
2012年度からすべての都立高校で、「地域の防災活動に貢献できる自助・共助の心をもった人間を育てる」ことをねらいとし、1泊2日の宿泊防災訓練が実施されています。一部の学校では訓練中、関係機関による防災講話が実施されており、関係機関には防衛省も... -
子どもの高次脳機能障がいについての啓発を ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より④
子どもが脳の病気を患ったり、交通事故や転落などでけがをしたりした後、言動が変わってしまい性格が変わったように見えることがあると言います。発達障がいと似たような症状が見られることもありますが、実際には高次脳機能障がいによる症状である場合が... -
視覚障がいのある生徒の点字受検 ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より③
今年4月の障害者差別解消法の施行により、学校は障がいのある生徒に対し、合理的配慮が提供されるように努めなければならないことになりました。今年、全盲という重度の視覚障がいのある生徒が都立高校を受検し入学したと聞いたので、受検に際して... -
医療的ケアが必要な子どもへの支援をケチるな ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より②
今年4月に障害者差別解消法が施行され、だれもが地域の学校でともに学べるインクルーシブ教育実現への期待がふくらんでいます。たんの吸引や経管栄養など医療的ケアの必要な子どもが学校で学ぶための支援も求められています。 都教委は、都立特別支援学校... -
ネットいじめ防止に「SNS東京ノート」活用を ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より①
11月8日に開かれた文教委員会での質疑の内容について報告します。 文科省が先ごろ発表した「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(2015年度)で、小中高および特別支援学校におけるいじめの認知件数は前年より3万6,468件増え、22万4,540件... -
質の確保、用地確保…自治体を応援する待機児対策を ~10月議会の一般質問より⑦
待機児童対策に関する補正予算案には、保育の質の確保を図る観点から、認可外保育施設への指導監督の強化が盛り込まれています。都内では、今年3月に死亡事故が発生するなど、認可外保育施設に対する質の確保に向けた取り組みが急務とされていました。 認... -
アウシュヴィッツを訪れて 〜その2
施設群を実際に見てわかったのは、史上最悪の殺戮が決して「人の狂気」によるのではなく、むしろ知識の粋を集め経験の蓄積を生かして技術を開発し、効率的に目的遂行するためのあらゆる人智が結集されてできた高度の「システム」だったということでした。 ... -
観光都市の安全を考える
夏の休暇でザルツブルク音楽祭に来ています。1年ぶりのザルツブルクでいくつか気がついたことがあります。 コンサート会場やオペラハウスが集中する劇場街に警官が増えたこと。警備要員なのか、ヨーロッパ各地でのテロ頻発を警戒してのことだろうと思いま...