杉並と東京都の教育と教科書問題– category –
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「『はだしのゲン』に係る請願」に対する都教委の「回答」はこれです
都教育委員会に提出された『はだしのゲン』に関する請願について、1月9日の定例会議で議決された「回答」が、意味深長です。次のとおりです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・... -
『はだしのゲン』を学校図書館に置くのは条件つきOK、という都教委の決着
中沢啓治のマンガ作品『はだしのゲン』をめぐる2種類の請願が東京都教育委員会に出され、1月9日の定例会議で審査が行われました。2種類とは、「『はだしのゲン』を図書館から排除せよ」という趣旨のものと、これとは逆に「撤去せず自由に閲覧できるように... -
七生養護学校「ここから裁判」、教育の自主性を認めた最高裁判決!
日野市にある都立七生(ななお)養護学校(現在は特別支援学校)で行われていた性教育「こころとからだの学習」をめぐって2005年から争われてきた裁判、「ここから裁判」の最高裁判決が11月28日言い渡され、原告側の勝訴が確定しました。 そもそもの事件... -
高校生に自衛隊駐屯地で防災訓練させるな ~文教委員会の質疑より~
11月27日の文教委員会で、都民から出された「都立高校の防災訓練における自衛隊との連携及び駐屯地での宿泊訓練の中止に関する陳情」について審査が行われ、質疑を行いました。 今年7月26~28日の2泊3日間、都立田無工業高校生34人が自衛隊朝霞駐屯地で防... -
中学校の柔道の授業 女子には女性の指導者が望ましい ~文教委員会の質疑より③
昨年4月より、中学校の保健体育の授業で武道とダンスを履修することが義務付けられました。学校ごとに何らかの武道とダンスを選択しています。取り組み状況を聞いたところ、教師の指導経験や施設・設備の状況に応じて、武道では、柔道を実施した学校は516... -
都教委の異常な「監視」に異議! 傍聴者にテロ対策はいらない~文教委員会の質疑より②
7月25日の教育委員会定例会において傍聴者に対する監視が行われた、とする週刊誌(9月13日付週刊金曜日)の記事について、10月22日の文教委員会で事実を確認しました。 なんと、20人の傍聴者全員に対し10人の職員が後ろについて監視したという。そして職... -
教科書選びに介入する都教委の不当なふるまい、何のため? ~文教委員会の質疑より①
10月22日、文教委員会が開かれ、都教育庁が所管する事務事業に対する質疑を行いました。ここでの時間制限は議場におけるような厳格なものではないので、気もちにややゆとりはあるものの、何かにつけて区議会とは勝手の違うやり方に戸惑いつつ、臨んだ委員... -
「子供」表記をおしつける人たちの真意は何か
都議会に来て以来気になってしかたがないこと。そのひとつは「子供」という表記です。教育庁所管の書類では、使い慣れ見慣れた「子ども」ではなく漢字二文字の「子供」という表記が使われているのが気になって、感覚的に受け入れがたく困っていました。 ... -
「いじめ」のない学校を自分たちでつくろう――杉並「生徒会サミット」
大津市の中学生がいじめを苦に自殺した事件が報道されたのは1年前のことです。もうずいぶん昔のことのような気がしてしまうのは、メディアが報道しなくなったせいでしょうが、いじめの現場にいる子どもたちにとっては間違いなく「いま現在」のことです。昔... -
小松久子のこれまでの歩み② ~子どもの問題と出会う~
ベトナム戦争が泥沼化した70年代。学生の政治運動が空気のようにあらゆる場所を満たしていた時期を過ぎると、自分探しをしなければ1歩も前へ進めない、という強迫観念に押しつぶされそうでした。 戦争終結の報を聞いたのは、大学を辞めて入った劇団プーク...