医者は職員にして職人 経営安定に向け奮闘中

長野県の病院2か所を視察

医療問題について二つの面から政策を考えるため、長野県の2か所の病院を視察してきました。ひとつは地域医療をテーマに茅野市の諏訪中央病院、もうひとつは周産期医療をテーマに安曇野市の長野県立こども病院です。

両者に共通しているのは、創立者の理念が今に受け継がれていること。そこには患者の権利が保障されることや情報開示が盛り込まれていること。地域や福祉との連携が実践されていること、医療従事者の育成・教育に力を入れているところも共通しています。

事業の経営効率からみて課題があるとされ、立て直しを迫られている点も同じです。経営安定を目指せといわれ改善策を求められているので、お医者さん自ら黒字経営のための戦略に言及する姿を見ると、気の毒な気もします。

しかし医者だって専門技術を持った職業人、病院に雇われた職員ともいえ、職人、という言い方もされていました。

こども病院では、私たちがあらかじめ告げてあった関心事に沿って、新生児の小児科医がパワーポイントで資料を用意してくださり、分かりやすい説明で感激しました。関心事というのは、周産期女性の医療と新生児の医療、その連携、それを支えるしくみはどうあったらよいのか、ということです。

院内も実際に見せていただきました。新生児室では体重1キロにも満たないような小さな赤ちゃんが万全のケアを受け、院内学級では在籍する小中学生がコンサートのための練習を聞かせてくれました。家族が泊まれる部屋もあります。

東京都が今年打ち出した、府中に小児総合医療センターを整備するという計画について、この視察を生かし東京・生活者ネットとして具体的な提案をしていきたいと思っています。

写真 諏訪中央病院の中屋上にて