憲法・平和・社会– category –
-
女性が輝く社会に必要なこと、たとえば音楽史をジェンダーの視点で読み直す
国立音楽大学名誉教授の小林緑さんは、歴史に埋もれた女性作曲家たちの存在を掘り起し、その作品の芸術的・歴史的価値はもちろん、女性の自立や尊厳ということにまで光を当てた研究者です。音楽史をジェンダーの視点で読み直した研究は貴重です。 小林さ... -
『悪童日記』 戦争の時代を生き抜く子どもの無垢と非情
アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだときの衝撃は強烈でした。ハンガリー女性が亡命先の言語すなわちフランス語で書いた小説は、原題「大きな帳面」が示すとおり、双子の兄弟が書き記す日記がそのすべてです。「ぼくら」を主語とし簡潔で客観的、冷... -
『アムール(愛)』というタイトルの高齢者介護映画
岩波新書の天野正子著『〈老いがい〉の時代』は、映画を通して「老い」を考え、目からウロコの示唆に富む論点がちりばめられ、興味深く読みました。M.ハネケ監督の『愛、アムール』もまた「老い」の一面を描き、「介護」の現実をつきつけた映画として特筆... -
特定秘密保護法の施行によって「自粛文化が進む」ことからどう脱却するか
12月14日に行われた衆議院選挙は、戦後最低の投票率52.6%となり、安倍首相の思惑どおり自民勝利、公明との合計が「3分の2を維持」という結果を残しました。 歴史的敗北といわれた2009年のときの比例区得票よりも100万票以上減らしているのに、選挙... -
グローバルな都市ならLGBTを認めること~11/20文教委員会の質疑より④
2003年に「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が公布されたこともあって、LGBTの「T(性同一性障がい)」の部分については少しずつですが取組みが進んできています。しかし「T」だけでは不十分です。 というのは、日本のLGB(レズビアン... -
2014衆議院選挙 安倍政権の暴走にストップを! 円(まどか)より子さんを国会へ!
12月2日、衆議院議員選挙が公示されました。安倍首相の突然の解散宣告により、この「大儀なき」選挙に700億円もの巨費が投じられることに怒りを抑えられない思いです。 がしかし、この選挙が、暴走し続ける安倍政権のふるまいにストップをかけるチ... -
大人社会の偏見がホームレスを襲う~決算特別委員会の質疑より⑫
路上や公園で野宿している人、「ホームレス」が突然、見知らぬ何者かに襲撃される――。1995年以降、都内に限っても10人の人が襲撃によって亡くなりました。 ホームレス支援をしている市民団体の調査によれば、都内約350人の野宿者のうち、4割は襲撃を受... -
「見えないホームレス」にも総合的な支援を~決算特別委員会の質疑より⑪
いわゆるホームレスに対し東京都は、健康で安定した生活と自立を支援するため、2000年度から特別区と協定を締結して共同事業を実施しています。 23区を5つのブロックに分け、当初は、おもに心身の健康回復のための「緊急一時保護センター」と、就... -
都営霊園に樹林墓地をもっと ~決算特別委員会の質疑より⑥
超高齢社会となり「多死」の時代に入った現在のお墓は、家族制度と密接に結び付いた旧来のあり方にとらわれない形状や埋葬のしかたを選ぶ人が増えています。お墓が多様になってきた一方、継承者がいなくなる無縁化の問題や、お墓を処分する「墓じまい」も... -
外国人や発達障がいの労働者の相談対応について~決算特別委員会の質疑より⑤
都が運営する労働相談情報センターは都内6か所にあり、厳しい雇用情勢を受けて、パワハラや賃金不払いなど働く現場からの相談が寄せられます。その実績について質問しました。 答弁によれば、昨2013年度、労働相談の件数は52,684件で、8年連続して年間5万...