2015年8月19日 / 最終更新日 : 2015年8月19日 komatsu 憲法・平和・社会 オペラ界の鬼才が『フィデリオ』に込めた政治的メッセージ オペラの舞台化にあたって、演出家が原作の設定を時間的・空間的に置き換えることは珍しくありません。原作に新たな魅力を発見する場合もあればイメージダウンとなることもあります。ザルツブルク音楽祭での『フィデリオ』では忍耐を強い […]
2015年8月15日 / 最終更新日 : 2015年8月15日 komatsu 憲法・平和・社会 ギリシャを見ればわかる オリンピックの経済メリットはない 夏の休暇で3日間ギリシャに行ってきました。観光が目的ですが、経済破綻したギリシャのことをこの機会に実際に見てみたい気もちもありました。EUの求める緊縮策に反対する市民のデモが過熱化したと報道されましたが、その後暴動が頻発 […]
2015年8月10日 / 最終更新日 : 2015年8月10日 komatsu 憲法・平和・社会 「沖縄」に向き合う映画2本のこと 『戦場ぬ止み』と『うりずんの雨』 安保法案について考える機会が増えるにつれ、「沖縄」のことに関心が傾いていきました。沖縄視察の企画が具体化したこともあり、「沖縄」に向き合ったドキュメンタリー映画を続けて2本みました。 『戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ) […]
2015年5月10日 / 最終更新日 : 2015年5月10日 komatsu 仕事と産業 孤独死によりそう英国役人の静かな人生 「おみおくりの作法」 統一地方選挙が終わり連休中に見た映画のひとつが、英国の「おみおくりの作法」です。日本の民生委員にあたるような役人が孤独死の人の葬儀を執り行うお話。孤独死が日本だけのことでないのは、個人主義の歴史の長さでは日本の比でない英 […]
2015年3月29日 / 最終更新日 : 2015年3月29日 komatsu みんなの健康と福祉 都立文化施設を障がい者にやさしい場に ~3月の文教委員会の予算審議より② 都は、策定中の東京文化ビジョンの素案で、文化戦略のひとつに「あらゆる人が芸術文化を享受できる社会基盤を構築」と掲げ、文化施設における障がい者への配慮について言及しています。 障がい者の芸術鑑賞を促すことは、 […]
2015年1月16日 / 最終更新日 : 2015年1月16日 komatsu 女性・ジェンダー 女性が輝く社会に必要なこと、たとえば音楽史をジェンダーの視点で読み直す 国立音楽大学名誉教授の小林緑さんは、歴史に埋もれた女性作曲家たちの存在を掘り起し、その作品の芸術的・歴史的価値はもちろん、女性の自立や尊厳ということにまで光を当てた研究者です。音楽史をジェンダーの視点で読み直した研究は貴 […]
2015年1月9日 / 最終更新日 : 2015年1月9日 komatsu 子どもと人権 『悪童日記』 戦争の時代を生き抜く子どもの無垢と非情 アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだときの衝撃は強烈でした。ハンガリー女性が亡命先の言語すなわちフランス語で書いた小説は、原題「大きな帳面」が示すとおり、双子の兄弟が書き記す日記がそのすべてです。「ぼくら」を主語とし […]
2015年1月4日 / 最終更新日 : 2015年1月4日 komatsu みんなの健康と福祉 『アムール(愛)』というタイトルの高齢者介護映画 岩波新書の天野正子著『〈老いがい〉の時代』は、映画を通して「老い」を考え、目からウロコの示唆に富む論点がちりばめられ、興味深く読みました。M.ハネケ監督の『愛、アムール』もまた「老い」の一面を描き、「介護」の現実をつきつ […]
2014年9月26日 / 最終更新日 : 2014年9月26日 komatsu 女性・ジェンダー 都響と都美術館に親しむ~芸術に公的支援が必要なわけ 芸術の秋。東京都交響楽団のコンサートと都美術館の企画展に行ってきました。 都響は、東京都の助成金を得て運営される1965年設立の公益財団法人です。音楽的実績も実力も、都内といわず日本国内で有数のレベルと言ってよいと思い […]
2014年8月27日 / 最終更新日 : 2014年8月27日 komatsu みんなの健康と福祉 天野正子著『〈老いがい〉の時代』、政治的につくられた「老い」のイメージを疑う 高齢のかたと話していると、個性的な一人ひとりの個別的な問題を「高齢者問題」と丸めてとらえることは違うのでは、という思いが募ってきます。そのことを、ジェンダー問題の専門家で社会学者の天野正子さんも新著でくり返し述べています […]