杉並と東京都の教育と教科書問題– category –
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文教委員会の教育庁質疑より3 ~危険な組体操 未然防止マニュアルを作るべき
今年9月、大阪府八尾市立中学校の運動会で、生徒157人が組体操の演技を行っている最中に10段ピラミッドが崩れ、6人が重軽傷を負う大事故が起きました。組体操の危険性は以前から指摘されていましたが、この事故をきっかけに見直されるようになっています。... -
文教委員会の教育庁質疑より2 ~都立学校のSSW活用、息の長い取り組みを
杉並区のスクールソーシャルワーカー(SSW)は、導入当時4人から現在は9人に増えました。当初よりSSWに対し高度に専門的な立場から助言を行うスーパーバイザー(SV)が配置され、SSWの専門職としての適切な活動をサポートしてきたといえます。 私は、SSWを活... -
文教委員会の教育庁質疑より1 ~SSW配置、都立13校でようやく試行開始
児童生徒の問題行動への対応策のひとつとして、子どもの心の問題をケアするスクールカウンセラー(SC)は、現在、都内の全公立小中高校に配置されています。SCには臨床心理士などがあたり、一人ひとりの心理面に働きかけることで一定の役割を果たしてきてい... -
文教委員会の生活文化局質疑より1 ~私学のいじめ 都は防止に支援を
都内の私立学校は、教育委員会ではなく都生活文化局が所管しています。文科省が毎年、全国の小・中・高校および特別支援学校を対象に暴力・いじめ・不登校などの問題行動等の実態調査を行っていますが、そのうち2014年度の私学の分について10月27日、都が... -
公営企業会計決算委員会の質疑より9 ~善福寺川の水質改善は子どもたちとの約束
近年、局地的集中豪雨などが増加し杉並区でも浸水被害が多く発生しています。2005年の9月には記録的な豪雨により善福寺川と妙正寺川が氾濫し、杉並区や中野区などの約6000棟が浸水する被害がありました。今年はちょうど10年目にあたります。 ここ2... -
自衛隊が都立高生をリクルート?② ~新人勧誘に公教育利用は反対です
都教委と自衛隊との連携は、都立高校生徒の防災訓練だけでなく、「奉仕」の教科においても行われています。 2014年度、都立深沢高校が奉仕のインターンシップ活動を自衛隊の施設で実施しました。市民活動団体「『高校生をリクルートする自衛隊・自衛隊の手... -
自衛隊が都立高生をリクルート?① ~「隊内生活体験」がなぜ「防災訓練」か
2013年7月に都立田無工業高校の生徒に「防災訓練」の名目で自衛隊駐屯地での宿泊つきの訓練を受けさせた都教委は、2014年11月には都立大島高校生を神奈川県にある自衛隊武山駐屯地での「宿泊防災訓練」に送り出しました。 いずれも生徒や保護者には「防災... -
日本で搾取される子どもの性と人権を高校生と考える
9月24日のソーシャルジャスティス基金が主催するアドボカシ―カフェ、「売買される日本の子どもたち」というタイトルから目が離せなくなっていました。この日本で…子どもが売買? それは、「子どもの性的搾取」がテーマでした。あふれる性的情報、性産業が... -
またしても「育鵬社」を採択! 都教委の恣意的なふるまいに憤り
2015年は中学校で使う教科書の採択替えの年にあたり、右傾化を強める安倍政権のもとで、「新しい歴史教科書をつくる会」系列の教科書を選定する地域が増大するのではと懸念されています。 「つくる会」系の出版社が作成する教科書は、文科省の検定を通過... -
50年後の慰安婦が遺した歴史証言『“記憶”と生きる』 ~教科書採択の夏に公開される意味
第2次大戦中、韓国の若い女性がだまされて日本の植民地や占領地で性的行為を強要された「従軍慰安婦」。『“記憶”と生きる』は、当事者自らの語りでその過酷な真実を記録した映画です。 1995年前後の韓国。「ナヌムの家」というグループホームのような施...